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マンドリン洋人オリジナルへのこだわり

 

最近は、いわゆるマンドリンのために作られた洋人オリジナルを演奏する合奏団が少なくなってきた。

学生のコンサートでは、1部から3部まで、すべて日本人の作曲家の作品を並べている、というケースもある。

マンドリンという楽器の、イタリアで生まれたというルーツを考えた場合、私としては、やはり演奏会で最低1曲は洋人オリジナルを取り上げたいと思っている。

 

なお、マンドリンオリジナルの作曲家の中には、吹奏楽などの作品を残している人もいる。

斯界の巨匠、中野二郎氏は、吹奏楽作品をマンドリン合奏用にアレンジして、日本に紹介しているが、それらの楽曲もマンドリンオリジナルに準じた取扱いをしたい。

 

当楽団の最近20年の演奏会では、毎回欠かさず、洋人オリジナルを演奏してきた。

これらの楽曲が次第に風化していくかもしれないというのは、実にもったいないことである。

あちこちで、再演が続けられればいいなと思っている。

 

ただし、ほとんどの一般のお客様は、これらの楽曲をご存じない。

よい演奏をすれば満足していただけるとは思うが、あまりこれらのオリジナルだけに演奏会を固めてしまうと、肝心のパフォーマンスの求心力は下がると思う。

過ぎたるは及ばざるが如し。

バランスのよい選曲を心がけたいと思っている。

(2016. 1.20 記)

 

第54回

雪~ロマンツァとボレロ (ラビトラーノ)

夜曲 (コペルティーニ)

国境なし (マネンテ)

マンドリンの群れ  (ブラッコ)

 

第55回

黄昏 (ベルッティ)

序曲ニ短調 (ファルボ)

ロマン的協奏曲 (ヴェルキ)

 

第56回

オアシスにて (マルティ)

喜歌劇「愛の悪戯」第一幻想曲 (ボッタキアリ)

古風なセレナータ (アマディ)

 

第57回

シンフォニア (マネンテ)

降誕祭の夜 (アマディ)

還俗修道士 (フィリッパ)

英雄葬送曲 (カルロ・オテロ・ラッタ)

 

第58回

蛍の舞曲 (アマディ)

帰郷 (ヴェルキ)

ミルタリア (マチョッキ)

 

第59回

メヌエット (ベルッティ)

華燭の祭典 (マネンテ)

 

第60回

交響的前奏曲 (ボッタキアリ)

 

第61回

ジェノヴァ序曲 (カラーチェ)

 

第62回

瞑想曲「夢の魅惑」 (ボッタキアリ)

田園風情景「祭」 (ファブリ)

 

第63回

過去への敬慕 (フォークト)

夜想的間奏曲 (クレパルディ)

 

第64回

劇的序曲 (カペレッティ)

挽歌 (ジュディチ)

 

第65回

ヴェルディ風挽歌 (ジュディチ)

アンダルシアの唄 (アマディ)

シエナ組曲 (チェルライ)

祈り (ボッタキアリ)

 

第66回

田園写景 (ファルボ)

3つのスペイン風舞曲 (ラコム)

 

第67回

メキシコ組曲 (アングロ)

スカンジナヴィア組曲 (フレデリクセン)

 

第68回

大いなる時代 (ヴェルキ)

小さな恋人たちの舞曲 (カペレッティ)

ロマン的間奏曲 (カペレッティ)

マンドリン讃歌「フローラ」 (カペレッティ)

 

第69回

熱情 (ブランツォーリ)

 

第70回

スプレーン (アマディ)

 

第71回

雪~ロマンツァとボレロ (G.ラビトラーノ )

英雄葬送曲 (C.O.ラッタ)

 

第72回

ラ・ペザレーゼ (フィリッパ)

ノスタルジア (シルベストリ)

 

第73回

エカーヴの嘆き (ラウダス)

 

第74回

序曲一番(ヴェルキ)

​第75回

イタリアの復活 (アネリ)

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